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Message

一人ひとりの前向きな意識が
「いい会社」を作り上げる
代表取締役社長
小田 博英

基本理念「いい会社」のかたちとは?

当社を訪れるお客様が、口を揃えて褒めてくださることがあります。それは、「社員の挨拶や笑顔が本当に気持ちいい」ということです。これはコタ株式会社創業以来の伝統で、どのような時も社員一人一人がお客様に対して、「いらっしゃいませ」という挨拶を当たり前にしています。
そんな創業以来のマインドをなぜ今まで継続できているのかと言えば、それは、「いい会社」を目指し続けるという基本理念を、全役員・全社員で共有しているためです。
では、「いい会社」とはどのような会社のことでしょうか。私は売上高の規模が大きかったり、立派な建物であったりする会社ではなく、社員一人一人の言動でつくり上げるものであると考えています。
そして私は社員に対し、「いい会社」に向かうための一つの指針として、「損得ではなく善悪」で判断してほしいと常に発信しています。損得というのは目先あるいは部分的でしか判断ができず、いつかは共有もできなくなるものです。それに対して善悪は共有し続けることができます。言い換えますと、それぞれの立場で社員が常に「いい会社」にふさわしい言動は何かを考えて行動し続けることが、「いい会社」に近づいていくということです。
当社が目指しているのは、「美容業界(美容室経営)の近代化」であり、これは当社の創業精神でもあります。業務において何かの判断をするときは、「それが美容業界の近代化につながる判断なのか、単に自分の成績を上げるための判断となっていないか」を考え続けてほしいと言っています。「善悪」による判断基準をベースにそれぞれの仕事の中で、それぞれが徹底的に考えていってほしいことです。

共有すれば会社は必ず強くなる

私が社長に就任した当時、「社員と会社を共有したら、もっと会社は強くなるのでは?」という仮説を立てました。そして、それは現在では確信に変わっているのですが、「コタ株式会社はどのような会社なのか」ということを社員と共有すればするほど、会社はどんどん強くなっています。
多くの企業では、「仕事は教えてもらえるけれど、会社のことは教えてもらえない」ということがよくあるようですが、当社では社外の投資家に向けて行う会社説明会を社員向けにも毎年実施しており、会社の理念や考え方を共有しています。
また当社はメーカーなので、生産部や研究部、営業部、総務部など様々な部署があります。確かにそれぞれが他部署のことを知らなくても仕事自体はできますが、当社では多くの社員がコタという会社を共有できているので、それがお客様の満足や、会社の業績にもつながっています。
例えば、「コタの製品は箱から出したときに、向きがすべて揃っている」とよく言われます。これは営業部の社員が、「製品をディスプレイするときには、製品の向きにも気をつけてほしい」と美容室にアドバイスしていますので、生産部で箱詰めをするときも、美容師さんが製品を箱から取り出すときにディスプレイしやすいように、きっちり向きを揃えています。細かな部分かもしれませんが、部署間で隔たりなく会社の考え方を共有することで、こうした工夫がさまざまな現場で行われています。
そして会社を共有していくと、どの部署でも他部署の動きを想像できるようになります。それが当社の強さや業績につながっていると確信しています。

終わりのない「コンサルティング・セールス」の醍醐味

当社は創業以来、美容室の現状に合わせたさまざまな経営アドバイスを行う「コンサルティング・セールス」をビジネスモデルとして展開しています。これは当社の創業精神である「美容業界(美容室経営)の近代化」を実現するための具体策であり、他社にはない当社独自のものです。
コンサルティング・セールスを最前線で行う営業担当者は、製品や毛髪に関する知識だけでなく、当社が定めるさまざまな指標をもとに美容室の課題を見つけ出し、業績向上への具体策を提案します。美容室のどこに経営課題があるかは、上司や先輩の指導・サポートも受けつつ、コツコツお取引先を訪問する中で見つけられるようになります。
また、営業担当者はコンサルティング・セールスを通じてお取引先美容室の経営に深く関わることで、時には事業承継など、一般的な営業活動では持ちかけていただけないような難しいご相談をいただくこともあります。そんなとき当社では、営業部だけで対応するのではなく部署を横断し、全社一丸となりお客様の課題解決に向かいます。お客様との信頼関係は短期間で簡単に築けるものではなく日々の積み重ねですが、お取引先美容室から信頼され、「ありがとう」と言われる喜びや手ごたえは格別です。
今後の就職活動を通じ、当社とご縁があった際には、他社では絶対に経験できない、当社だけの「コンサルティング・セールス」の魅力をぜひ感じてみて下さい。