女性は髪からもっと
美しくなれる
代表取締役社長小田 博英
Hiroteru Oda
2025年3月期の業績を総括してください。
売上高については、2023年5月に発売した「コタエイジング バウンスアップ」の反動減があったものの、2024年8月に発売した整髪料の新製品「コタクチュール ベース」の販売が好調であったことにより、2.6%の増収となり、過去最高(27期連続の増収)となりました。
経費面については、売上原価は増収により増加し、販売費及び一般管理費については、人件費等の増加により、前期実績を上回りました。その結果、業績としては「増収減益」と なりました。
なお、東証プライム市場に上場している製造業における、2024年3月期決算の平均経常利益率は8.5%で、当社はその値を大きく上回る19.6%です。
当社は「利益率は高ければ高いほど良い」という考えは持って いません。過去、労務面で問題が生じたときに得た経験則と なりますが、利益率が高すぎる場合は、人や環境等に投資が足りていない可能性があるという認識を持つようにしています。
今後も事業の拡大を想定したさまざまな投資を進めながら、当社が認識している適正な利益水準の範囲内で推移して いくことが、着実な成長につながると考えています。
2025年3月期 決算
通期(2026年3月期)の業績予想をお聞かせください。
「増収増益」を見込んでいます。
原材料価格の高騰等による物価への影響、金利・為替の変動等による経済への影響から景気の先行きは依然として不透明な状況が予想されます。
美容業界では、美容室経営の二極分化により厳しい状況が続くと予想されますが、当社では美容室の業績向上に資する独自のビジネスモデルを展開することで、お取引先美容室のより一層の業績向上に取り組み、美容業界の発展と近代化に注力する考えです。
また、引き続き、店販戦略の主力である「コタ アイ ケア」を中心としたトイレタリーを推進し、拡販を図るとともに、さら なる成長のための人材の獲得と育成、給与水準の引上げ等を中心とした販売費及び一般管理費の増加を見込んでいます。
配当予想についてはいかがでしょうか。
2026年3月期の期末配当につきましては、1株当たり普通配当で20円を予想しています。これによる配当性向は、40.6%となります。
2026年3月期 通期業績予想
新たに特許権を取得されたようですが、 どのようなものか教えてください。
当社では、日々の研究開発の中で生み出された当社独自の技術等について、積極的に特許を取得しています。そのような中、2024年8月に発売しましたアウトバストリートメント「コタクチュール ベース」に活用している処方技術である「多層分離型毛髪化粧料」において、特許権を取得しました。
詳細は下記リンク「アウトバストリートメントにおける特許権取得のお知らせ」をご覧ください。
ぜひ、多くの方にお取引先美容室を通じてこの「コタクチュール ベース」をご使用いただきたいと考えています。
IR活動について教えてください。
2026年3月期は金沢、札幌、福岡で個人投資家向けIR説明会の開催を予定しています。説明会では、経営における考え方や当社の強み、独自の営業スタイル、配当方針、今後の展開等についてご説明しています。また、美容師免許を持つ従業員(インストラクター)による、頭皮マッサージレッスンも行います。
引き続き、当社を応援していただけるファン株主様との出会いを期待しながらIR活動を展開したいと考えています。
最後に株主の皆様へメッセージをお願いします。
当社は1980年に美容室向けの頭髪用化粧品及び医薬部 外品を製造・販売するメーカーとして創業しました。私は会社経営を担うにあたり、「従業員と考え方を共有すれば会社は強くなる」と考え、「いい会社」という言葉と考え方を発信し、共有しています。
「いい会社」とは、売上高の規模が大きかったり、立派な建物であったりする会社ではなく、従業員一人一人の言葉と行動(言動)でつくり上げるものであると考えています。そして、正しい判断基準(目先の損得ではなく、善悪による判断基準)に基づいた一人一人の言動が「いい会社」に向かう一歩一歩になることから、「『いい会社』を目指し続ける」ということを当社の基本理念として定めました。
私は、会社の考え方をすべての役員及び従業員が共有することで会社はどんどん強くなり、それが当社の目指す着実成長につながると確信していますので、これからも当社は「いい会社」を目指し続けていきます。