顧客からの本物の信頼獲得に向け、上司や先輩の懸命な指導で基本姿勢を身につけていった。
森本 隆之 28歳[2005年入社]
<部署>営業第二部 東京支店
(現在:営業第一部 代理店第二課)
■仕事内容
営業(コンサルティングセールス)。当社製品の販売促進として、独自の「旬報店システム」を軸にサロン様の業績向上、美容業界活性化のため労働環境の改善を提案しています。
<出身校>阪南大学
<学科>経営情報学部
<専攻>経営情報学科
◎社会に出るまでに熱中したこと
野球を15年間続けていました。主将を任された時もあり、自己管理、責任、協調性、判断力が培われました。
22歳
コタに営業職として入社
東京へ配属となり、3ヶ月間事務作業を任されるが、業務に意義を見出せずにミスが重なった
23歳
新規顧客開拓に没頭する
先輩たちからロープレで鍛えられながら毎日走り回り、執念でアポを取っていった
24歳
既存顧客への提案を開始
20店に提案を続ける中で、売上達成に走っていた自分に気づかされ、サロンのために動き始めた
野球に打ち込んだ学生時代。人のために懸命になれる大人に憧れていた。
小中の頃から野球一筋で本気でプロを目指し、その練習の送り迎えのために仕事を始めて車の免許まで取る母に感動した。「父親というのは家族を養うために働くんだ」と祖父に言われ、将来も考えて文武両道の私立高校に進学。ただ、野球部で実力の差を思い知ってプロは断念し、「子どもに夢を与えたい」と真剣に指導する部長の先生の姿に憧れた。
大学では、アルバイト先の店長が社長と店づくりの方針を共有できなかったり、仕事で疲れている会社勤めの父を見て、経営する立場に興味がわく。就活でも人と多く接することのできる営業職に絞り、視野を広げるため業界を問わずに会社訪問すると7社から内定されたが、行きつけのサロンの人からコタのコンサル営業を勧められ、実際に出会った社員にも魅力を感じて入社した。


2ヶ月の座学研修後は東京支店へ配属。ところが3ヶ月間はサロンからの電話やFAXなどで受け付ける毎日100枚近い出荷伝票の処理や在庫管理などの細かな裏方作業に意義を見出せず、ミスを重ねてクレームを引き起こした。
しかし、先輩は厳しく叱るだけでなく、質問をすればどんなに遅い時間にでも快く教えてくれる。そして「給料がもらえる上に、周りの人を幸せにすることで信用を勝ち獲れるのが仕事じゃないか?」と言われて意識が変わった。同期4人で役割分担を決めて作業を効率化し、ときには会社帰りに飲みに行って励まし合いながらミスを減らす工夫を重ねていった。
先輩の手厚いフォローを受けながら、新規顧客をつくるために半年奮闘した。
秋からはようやく新規開拓のアポ取りが始まり、担当地区で将来性のありそうなサロンを数十件リストアップする。午前中に事務作業を済ませ、「1秒たりともムダにせず、15件は飛び込もう!」とオーナーの手が空く時間を狙って一日中駆けずり回った。先輩がサロンで行う講習にも同行して、週に何度かは帰社は深夜になる。しかも、コタの姿勢や商品の説明をしてもオーナーには軽くあしらわれ、「このままじゃ帰れないんです」と頭まで下げてその場で説明の機会を与えられても、しどろもどろで何も話せずにアポがもらえない日々。

そんな中でも、売上が好調なサロンの理由を尋ねれば先輩は電卓片手に丁寧に教えてくれ、忙しい店長に短時間で説明できるように1枚ものの資料を作っては、休日でも自分の部屋で手を加え続けた。先輩は同行の車の中でもトークの練習に付き合ってくれ、社内でロープレをすれば、いろんな上司や先輩が仕事の合間を縫って入れ替わり立ち代わり参加して意見を言ってくれる。
ついには、冬の寒い日に店の外で夕方から4時間も待ち続けて人気店のオーナーを捕まえたり、少しずつトークにも磨きがかかってアポが取れていく。ただ、受注には至らずに「収益を出せていない…」と悔しさをかみしめた。
サロンへの提案を始めた2年目。あるオーナーに厳しい言葉を投げ掛けられて襟を正した。
2年目には既に取引のあるサロン約60件を引き継ぎ、初めて目標数字も与えられた。「サロンの売上を下げたらどうしよう…」と強い不安を感じながらも各店の客層や季節に合う提案をぶつけるが、なかなか採用してもらえない。
それでも、売上データをもらってコタ独自の分析を提供する「旬報店」に、夏の繁忙期に先駆けてキャンペーンを催す企画が通り、翌月にはその成果でサロンの売上が上がって手応えを感じる。そして、自らの売上目標の達成も考えて、同じような企画を簡単な売上シミュレーションと共に他のサロンにも提案していくと、5〜6社から次々と採用された。


しかし数ヵ月後、あるサロンにその企画を持ち込むと、年配のオーナーからは「ウチのことも知らずに適当な提案をするな!」と厳しく言い放たれた。「僕はこんな空っぽな仕事がしたかったのか?各サロンのことを真剣に考えてないじゃないか…」。そんなことに気づいて、前任の営業マンから懸命に情報を仕入れ、訪問と電話を重ねてスタッフにも話しかけて現場を学び始めた。するとそんな姿勢が伝わって新規店でも受注が取れ始め、ある店には旬報店にもなってもらえた。
再び売上に気を取られて営業をしていた自分に気づき、本気で気持ちを切り替えた。
ただ、意気揚々とその旬報店に通って論理的に提案を続ける中、深夜の閉店後にオーナーと2人で暗い道を帰る途中に「なんだか押し売りみたいだな…」とポツリと言われた。気になって翌日に電話をしても出てはもらえず、上司にメールで報告すると休日にもかかわらず折り返し電話がかかってきた。「お客様の繁栄を本当に考えたのか!もう一度真剣に謝って来い!」と一喝され、再び会社の姿勢を見失い、売上達成ばかりに走っていた自分に気づいた。

「売上のことは忘れよう」と、オーナーや店長と話し合いを重ね、自らスタッフへの講習を引き受け、電話でも頻繁に店の様子を尋ねた。ときには街頭で一緒にサロンのチラシを配り、近隣住宅のポストへの投げ込みも手伝う2ヶ月間。
すると次第にスタッフから「ありがとう」と心のこもった笑顔を向けてもらえたり、店長から「オーナーが『店の雰囲気がよくなった』と喜んでるよ!」と言われるようになるのが嬉しい。最近では、手厳しく断られた年配のオーナーから「飲みに行こう」と誘われるまでになって、毎月の売上目標も達成し続けている。

献身的な両親や部員に真剣に向き合う野球部の先生に憧れた学生時代。コタに入社して、早く業績をあげたくて会社の基本姿勢を見失うたびに、顧客や先輩から「人のために懸命に働く」という本来の自分が目指していた姿を気づかされてきた。学生時代に興味を持った経営者としてのオーナーにもっと信頼され、いつかは美容業界を震撼させるようなサロンを築き上げたい。そして自分に関わる全ての人の幸せに役立てる男になりたいと思っている。