女性は髪からもっと
美しくなれる

代表取締役社長小田 博英

Hiroteru Oda

2023年3月期の業績を総括してください。

おかげさまで売上高は増収(過去最高:25期連続)となり、営業利益、経常利益は10期ぶりの減益、当期純利益は増益(過去最高:4期連続)となりました。

売上高については、店販戦略の主力である「コタ アイケア」の販売が堅調に推移したことに加えて、2022年5月に発売した育毛剤「コタエイジング グロウセラム」や2022年9月に発売した整髪料「コタスタイリング ルミテックス」の販売も好調であったことにより、前期実績を上回ることができました。

売上原価については、増収に伴う増加や原材料費の上昇等により前期実績を上回りましたが、引き続き原価管理の見直し等を行っていることから、売上原価率は前期実績と比べ、ほぼ同等となりました。
また、販売費及び一般管理費については、営業活動や物流にかかる費用の増加、2022年6月に竣工した新しい研究開発施設である「COTA KYOTO Lab(コタ キョウト ラボ)」に関連する費用を計上したことにより、前期実績を上回りました。

2023年3月期 決算

売上高 (単位:百万円)

経常利益 (単位:百万円)

当期純利益 (単位:百万円)

1株当たり配当額(単位:円)

2024年3月期の見通しと配当予想についてお聞かせください。

増収減益を見込んでいます。美容業界では、美容室経営の二極化により厳しい状況が続くと予想されますが、当社では美容室の業績向上に資することができる独自のビジネスモデルを展開することで、お取引先美容室のより一層の業績向上に取り組み、美容業界の発展と近代化に注力する考えです。

また、引き続き、店販戦略の主力であるトイレタリーの「コタ アイ ケア」及び同トップブランドである「コタクチュール」の推進による拡販を図るとともに、2023年5月に発売したトイレタリーと整髪料の新製品「コタエイジング バウンスアップ」の拡販にも注力していきたいと考えています。

一方、さらなる成長のための人材の獲得と育成に加え、給与水準の引上げ等による販売費及び一般管理費の増加を見込んでおり、設備投資についても継続して行う予定です。

なお、配当金については、普通配当で年間20円を予想していますが、2023年4月1日に株式の分割(1株:1.1株)を実施していますので、実質的には増配となる見込みです。これによる配当性向は、36.8%となります。

2024年3月期 通期業績予想

売上高 (単位:百万円)

経常利益 (単位:百万円)

当期純利益 (単位:百万円)

1株当たり配当額(単位:円)

新製品「コタエイジング バウンスアップ」とはどのようなブランドなのでしょうか。

「コタエイジング バウンスアップ」は、根元から髪の立ち上げをサポートし、髪を芯から整え、しなやかな弾力とまとまりのある髪へと導くシャンプー、トリートメント、ベース剤で構成されたヘアケアラインです。軟毛や年齢による髪質の変化や、髪の弾力・ボリューム不足、スタイリングでお悩みの方にオススメです。

当社のエイジングブランドは、多くの女性が年齢による髪の悩みを抱える中、年齢に関係なく全世代の女性を対象とすることをコンセプトとしており、前期に発売した「コタエイジング グロウセラム」は、年代を問わずエイジングサインを感じている幅広いお客様から支持されています。そして、このたび「コタエイジング バウンスアップ」を追加しますので、当社のエイジングブランドがさらに強化されることになります。

また、「コタエイジング バウンスアップ」を発売することによって、当社のシャンプー・トリートメントを中心としたヘアケアブランドは4ラインとなりました。これにより、さまざまな髪や頭皮のお悩みに対応し、これまで以上に女性の髪を美しくするお手伝いができるようになったと考えています。

「COTA FUKUOKA STUDIO OFFICE(コタ 福岡 スタジオ オフィス)」と「福岡支店」を新設された目的をお聞かせください。

福岡県は市場規模が大きく、当社にとっても非常に重要なエリアのひとつであり、これまで代理店を通じてお取引先美容室の開拓を進めてきました。各種セミナーの開催や美容技術の研鑽に活用できる設備を有する研修スタジオ及び営業拠点である福岡支店を新設することで、福岡県内における営業基盤及び取引先美容室へのサポート体制のさらなる強化を図りたいと考えています。

「ロジスティクス部」が新設された目的をお聞かせください。

大きな転換期を迎えている物流業界の中で、当社製品を安定的に美容室へ供給するためには、販売網や物流システムの強化が必須だと考えたことから、「ロジスティクス部」を新設しました。

当社は「女性のキレイ」を髪から応援する頭髪用化粧品メーカーとして、安心・安全で高品質な製品の開発だけではなく、川上から川下までを見据えた生産戦略を確立しながら、今後も起こり得る物流業界の変化にも対応していきたいと考えています。

最後に株主の皆様へ一言お願いします。

おかげさまで、2023年3月期は、売上高・当期純利益については過去最高の実績を残すことができました。今後も役員、従業員一同、「着実な成長」を続けられるよう努めてまいりますので、引き続き、温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。