当社はオイルショックが起こった厳しい時代に創業しました。そのような状況でビジネスを始めるとき、まず考えたのが、お客様である美容室への想いです。当社がシェアを拡げても、美容室にとっては他社から当社へ仕入先が変わるだけで違いはありません。
それよりも、お取引をいただいた美容室が繁栄することが当社の繁栄にもつながる、そうして初めて両方にメリットがあるのではないか、と考えたのです。美容室の繁栄のためにできることをお手伝いしよう。この想いこそ、創業時から変わらぬ理念です。
当社の戦略の中心となるのが、当社独自の「旬報店システム」を柱とする「コンサルティング・セールス」です。
無料で経営アドバイスを行う代わりに、当社の製品のみを使っていただくことを条件としています。
このシステムの根本には、徹底したコンサルティングにより、美容室に繁栄していただくという考え方があります。
当社のアドバイスが正しければ美容室の売上が増え、ご購入いただく商材も必ず増えます。「コンサルティング・セールス」は手間がかかる方法ではありますが、美容室にとっても、当社にとっても価値のあるシステムなのです。
実際、「旬報店システム」を導入された美容室は、ほぼ確実に売上が伸びています。
平均すると3年で2割強。しかし、旬報店は「つくる・増やす」ことが目的ではなく、「伸ばす」ことが目的だと考えています。
そのため製品の配送システムを見直し、現在では営業担当者が配送や在庫管理を行わず本来のコンサルティング業務に専念し、より付加価値の高い提案を行っています。
美容室内だけでなく、ご自宅に帰られた後も、消費者であるお客様に満足していただけるように、来店されたお客様に対して美容師さんが毛髪のカウンセリングを行い、お客様に最適かつ必要な製品を販売する「店販」を重視しています。
美容室で「店販」に取り組むことは、お客様の満足やリピート来店、そして美容室の安定成長につながるため、当社では積極的に推進しています。「店販」に取り組んでいる結果、トイレタリー(シャンプー、トリートメント)製品の売上比率が高いのが当社の特徴です。また、製品寿命が非常に長いことも特徴として挙げられます。当社の顧客には、美容師さんだけでなく、美容室に来店するお客様も含まれますが、お客様は気に入った製品を長く使い続けます。
そのため、一般的な製品寿命が5年くらいなのに対して、当社の場合は10年以上。当社のトイレタリー製品への高い評価が、製品寿命に現れているといえるでしょう。

ロングセラー製品を多く抱える当社ですが、もちろん新シリーズの投入も必要です。研究開発部門では、スタッフを大幅増員し、製品分野ごとのチーム制のもと、将来を見据えた研究開発を進めています。それとは別に営業・企画・資材・生産など全部門のスタッフによる開発委員会を組織し、毎月、会議を実施。新製品のコンセプトワークから最終的な製品チェックまで一貫して行っています。
また、人体や環境に悪影響を与える成分を使用しないなど、「安全・安心」をテーマとした製品開発にもいち早く取り組んできました。
2007年には本社に研究開発棟も完成、今後も研究開発に一層力を注いでいきたいと思います。
当社は創業時から「着実な成長」を基本方針に、おかげさまで順調に成長してきました。2002年には大阪証券取引所第二部に上場、将来は東京証券取引所への上場も視野に入れています。株主還元方針としては、配当性向20%以上を最低ラインとし、計画以上の利益が出れば特別配当で上乗せする考えです。
私は、社長に就任してから「いい会社」に近づき続けるという想いにこだわり、社員にも常々そう伝えてきました。美容室にとって、お客様にとって、投資家にとって、また社会や地球環境にとっても、「いい会社」であり続けたい、「いい会社」に近づきたい。
コタの一人ひとりが、このビジョンを共有し、すべての事業活動の指針としながら、これからもより良い未来をめざして歩んでまいります。

代表取締役社長
小田博英(おだ ひろてる)
1959年10月3日生まれ、京都府出身。
2004年、代表取締役社長に就任。
夢は、ホノルルマラソン完走。
習慣は、走りながらのポジティブシンキング。